2018年12月12日

現状のお知らせなど

また前回の投稿からしばらくブログの更新期間が開いてしまいました。

すみません。


昨日も今日も進捗のお伺いの連絡を頂いてしまい、心苦しいばかりです。


繰り返してお知らせしております通り、

現在、かなりの遅延状況に陥っております。

お陰様で多数のご依頼を頂いております関係で、

もうかなり以前から基本的に遅延進行が常になってしまっているのですが、

この一年半はそれにも増して大幅な遅れを招いてしまっております。


どのような理由があるにしろ、お待たせしてしまっている以上、

私の不徳の致すところとしか言えません。

この場をお借りしまして、真摯に平にお詫び申し上げます。

誠に申し訳ございません。


また、このような状況の中、ご寛大な対応を下さる皆様、

お気遣いまでして下さる皆様には、感謝してもしきれません。

それらのお言葉にどれほど救われているか、

本当にありがとうございます。謹んで御礼申し上げます。



遅れてしまっている理由を具体的に述べることは、単なる言い訳となってしまいますので、

今までは割愛させて頂いておりましたが、

ご心配、ご不安の声もございましたため、

反省も兼ねまして、少しだけ遅延に至ったメカニズムを整理し、申し述べたいと思います。



遅延の原因には大きく分けますと、

●製作難航などの作業自体に起因する内的要因

●体調不良や所用などから発生する外的要因

の2種がございます。


まず、作業自体が招く内的要因についてご説明いたします。

この内的要因をさらに細分化しますと、

・想定外の作業に伴う技術的難航

・リテイク等による追加作業の発生

ということになるかと思います。


「想定外の作業に伴う技術的難航」に見舞われますと、

思っていたよりもかなり長い製作時間を要する事態となります。

最近手掛けておりますモデルを例にご説明します。

2018121101.jpg

こちらは、実作業に入って初めて慌ててしまった例です。

パーツ点数は多いものの、一見抜けも良く見えていたのですが、

拡大鏡で凝視してみますと、思った以上に状態が芳しくなかったのです。

白いレジンのため、一見するだけでは陰影が掴み難く、

細部の状態が把握できでいませんでした。

見通しが甘かったと言えます。

画像のように、ディティールが良く分かるようにスミを入れてみますと、

パーティングラインがキツく、リベットなど凸モールドが多くつぶれていたり、

鋭利なパーツの先端部にレジンが回っていなかったり、凹モールドの多くもつぶれていました。

鎖などの細部の造形も欠損している部分がありました。


そういった問題点に対応するために、欠損部の再生作業などを延々と行うこととなります。

結果、非常に多くの時間を要し、

当初想定していた下地作業に費やす所要時間の数倍の時間がかかってしまいました。

しかし、こうした作業を怠らないことで、ようやく本来の造形に戻す事が出来ます。

2018121102.jpg

2018121103.jpg

手間暇をかけて修正した分、画像のように素晴らしい原型が復活しますと、

幸福感を味わう事が出来ますし、製作の苦労は消し飛びますが、

費やした時間はやはり戻って来ないのが辛いところです。


次に、「リテイク等による追加作業の発生」について簡単に説明いたします。

基本的な作業工程を滞りなく終えた場合でも、

必ずしも完成に至るとは限らないケースが御座います。

時間をかけ集中して製作し、完成に至った時点では私の場合、興奮状態にあるのか、

完成したことに酔ってしまうと申しますか、冷静な審美眼が働かないことがあります。

また、塗料は完全に乾燥して色が落ち着くまで、風合いが安定しないことがあります。

ですので、私の場合は1週間から1か月ほど完成した作品を目に触れない場所に一旦保管します。

時間を空けて確認すると、ここはこうした方が良い、とか、

ここは色が思ったより暗く落ち着いたな、とか、時にはミスに気づくこともあります。

時間をおいて改めて見ることで客観視といいますか、俯瞰的に作品を見る事が出来るのです。

前記の画像モデルのように、別途台座を設けた方が良いといった考えに至り、追加製作したりもします。

このように、リテイクすることになりますと、

やはり当初の想定よりも時間が掛かってしまうことがあるのです。


リテイクには、前記のように私自身が納得いかず再製作する場合のほかに、

クライアント様からのご要望で行うケースも御座います。

私が自信を持って完成報告をさせて頂いた作品でも、クライアント様から見れば、

ここはもう少しこうして下さい---といった意見や、

完成形を見て初めて湧いてくる追加のご要望などを頂くことがまれにあります。

この場合は、一旦完成に至っていることもあり、追加修正が容易にできないパターンが多く、

精神的にも仕切り直しの意気込みで臨まなければなりません。

結果、予定した所要時間を大きく超えてしまう状態になることが御座います。


以上が大まかな「製作難航などの作業自体に起因する内的要因」の内容となります。



次に、「体調不良や所用などから発生する外的要因」についても少しだけ触れておきます。

この外的な要因に関しましては、クライアント様からすると、製作キットとの関連性は無く、

雑な言い方をすれば、知ったことではない要因だと思いますので、

具体的な言及は慎もうと思いますが、簡単にでも説明させていただきます。


まず、体調面につきましては、進行著しい老眼や、一時期かなり悩まされた重度の腱鞘炎、

持病の頭痛など、加齢や職業病による事象も御座いますが、近年悩まされておりますのは、

少し違った方面の体調不良です。

これは少々デリケートな内容ですので、言及は控えさせていただきます。

いずれにしましても、入院するような大病に掛かっているわけではありませんので、

何とか健康管理に留意して頑張ってまいる所存です。

とはいえ、とつぜん襲ってくる体調不良や持病、加齢という要素も、

少なからず製作効率の低下に繋がっていることは事実でございます。

以前なら1日で出来ていた作業が、

加齢や持病などによる体調の変化により2日掛かってしまった、

などという現実も受け入れて計画段階で試算する必要があると思い始めています。



最後に、所用などが原因で作業に遅れが出るケースについてですが、

これに関しては全面的にこちらの都合によるものですので、

それこそ知ったことではないということになるかと思います。

ただ、現在の混とんとした状況に至った原因の大きな一つのきっかけになったのも事実です。

こちらも私事のため具体的な内容は伏せますが、

昨年どうしても完遂しなければならない身内の都合が発生する事態になりました。

これによって、約半年の間製作時間が思うように取れず、

物理的にも精神的にも追い込まれる状況になり、

その時生じてしまった遅れが現在の状況の一因になってしまいました。

事後処理なども含めますと非常に多くの時間を費やしてしまい、

今もなお、スケジュールにその影響が色濃く残っております。


以上が大まかな「体調不良や所用などから発生する外的要因」の内容となります。



私は2002年初頭からこの仕事を専業として続けております。

お陰様でもうすぐ17年のキャリアになります。

そのため、見積もりをお出しする段階で、このモデルにはどのくらいの時間が必要なのか、

ある程度の想定は出来るつもりでおりました。

経験値から算出した製作日数に、ある程度の「余裕」を加算し、見積もり時に提示させて頂きます。

何かあったときはその「余裕」として設けた時間を使って対応し、

遅れた場合でもつじつまを合わせる算段です。


にも拘らず、今日のように大幅な遅延に陥ってしまいました。

前述致しました様々な要因が複数のモデルに渡り複雑に絡み合うことで、

「余裕」として設けていた時間は早々に消費され、

リテイクなどが発生した場合に使う時間はダイレクトに遅延となり、

ズレ込みが生じる度にその遅延が蓄積されて行き、どんどん膨らんでいく……

といった遅延の連鎖に陥ってしまったわけです。

その結果、そのしわ寄せはお客様を長くお待たせしてしまう結果になりました。


猛省し、少しでも早く現状を打破できるよう尽力致す所存です。

もちろん大前提として、作品には力を注ぎクオリティを落とさないように致します。

そして、今年一年間なるべく遅延解消に注力しました結果、

少しずつではありますが解消の道筋が見えてきました。

来年も継続して新規の獲得よりも、遅延の解消を主題に取り組みたいと思います。


以上、

今回は現在陥っております遅延状態に至った主な原因などを振り返り、総括してみました。

更新の少ないHPやブログですが、決して怠惰な製作をしていることは御座いませんので、

ご心配とは存じますが、引き続きよろしくお付き合い頂けたら幸甚です。 zooms



PS・

まだ今月は半分残っていますが、コピーロボットが欲しいくらい諸々山積みです。

本日、今年の反省と来年の目標を整理できたことですし、もしかしたら

本記事を今年最後のお知らせとさせていただくことになるかもしれません。

そうなってしまったらご容赦くださいm(_ _)m

年末も来年も引き続き頑張ります!


■ ガレージキット製作代行工房 ZOOMS ■



posted by zooms at 02:21| Comment(2) | TrackBack(0) | 告知